自分の足で歩くのは人間としての当たり前だと思うんです。
僕ら人間は二足歩行できるように進化を遂げている。
その割には、構造的な欠陥がいくつかあると思う。
まぁ、絶妙なバランスで構成されているからこそ
人間の動きはとても美しいわけだが。
そう。
ソウ。
so.
その当時の中小企業やベンチャー企業あるあるかもしれないのだが
サービス残業や業務時間外の院内研修は当たり前だった。
かつ、一般企業では当たり前だと思われる福利厚生の意識は低く
一応、企業としての「体(てい)」で、有給休暇等は存在していたが
最低付与義務が発令されても中間管理職は、よく分からないからと全く気にもしなかった。
中間管理職から、うちはベンチャーだからしょうがない、的な言い訳を散々聞くことになるのだが、こいつがとても厄介者だった。
社長は、どちらかというとしっかり目にアクセルを踏むタイプ。
ちゃんといろいろな裏付けをした上で、だったので
こちらが提案することは比較的肯定的に捉えてくれて
頭ごなしに否定をするタイプではなかった。
の、反面、この中間管理職が、どちらかというとブレーキ役になり
こちらが提案することはほぼ否定から入り、なんなら面倒を避けるタイプだった。
退職のきっかけになったのは間違いないし、
おそらくこの「ガン」によって
今はもうないこの会社をダメにしたのだと確信している。
「ガン」との戦いはまだ先である。

時を戻そう。
入社してすぐに驚いたのは、僕がこの業界に入った時から10年経っていたが
変わったのは給料水準が上がったことくらいだった。
世の中は大きく変化していたように感じていたが
業界はあまり変化していなかった。
もちろん、マクロの部分や、診療報酬額が変更された部分の変化はあったが
肌感、ほぼ変わっていなかった。
とかく、業界の変化がないことにはあきれたが、
入社してしまえば、そんなもんどうだってよかった。
ただこの会社でどうしていくか
どう会社に貢献するかという部分にフォーカスして動こうと決めていた。
ブランクを埋めながら目の前のことをこなしていった。
仕事に身も心も慣れてきたころ、事件が起こった。
業界に入ってから店舗の責任者を任され、一度業界を離れるまで
自分自身の施術に関してのクレームはなかった。
記憶する限り1度もだ。
あるとすれば、バカ忙しい店舗で勤務していた時
責任者ではない立場だったが
後輩がやらかして、お客様を怒らせてしまったことがある。
もう、ただひたすらに謝った。
あきらかに、こちらに非があったので、心を尽くして謝った。
許してもらえた。
そんなこともあった。
しかしながら、今回は自分自身の施術に関してだ。
今思い返すと、確かに非はあった。
今だったら同じことにはならないと確信を持てる、
もっと注意深く話を聞けていればかった。
情報収集が浅かったと反省はしている。
だが、その時は、一瞬その人が怒っている理由が分からなかった。
正直、ビビった。
びびった。
焦ってはいなかった。
ただ、viviった。
まぁ、今までクレームがなかったことに
根拠なき自信があったのだろう。
そんなこんな、いろいろあったが
コロナ襲来から1年が経った頃、世の中はそろそろ通常運転しだしたある日
健康診断に行くとかどうとかの話が浮上した。
もちろん、健康診断を社員に行かせるのは会社の義務である。
という認識だったが、中間管理職がなぜだが義務ではないと言い始めた。
当時調べて労働基準法にも書いてあった気がするが、
そんなもの義務じゃない。やらなくてもいい。
やりたきゃ会社が半額負担してやると、中間管理職が声高らかに発していて
法的な部分と社員の家族への安心材料として、そのあたりを整備した方が
今後の求職者にも良いのではないかと説得したのだが、理解されなかった。
結局、社長に直談判しに行った。
社長としては、社員が安心して働いてほしいから
そういう提案があれば聞きたいとおっしゃって下さったが
現場は管理職に任せるとのことだった。
どうにか健康診断は会社主導で受診の予約等を進められるようになった。
まぁ中間管理職からしたらうるせぇ奴だっただろう
ある程度コロナも落ち着いてきたある日、
そろそろ訪問事業の営業活動をしようと思っていたのだが
ストップがかかった。
もちろん、中間管理職の登場だ。
この会社でやりたいことが目前に迫っていると思ったが、そうではなかった。
これが、退職への決定打となった。
誰と何をやるか、
どういう思いでやるか、
仕事にとって重要な要素はいくつかあるだろうが
自分が何をしたいのか
自分がやりたいことは正解なのか。
それを正解にする作業が、独立だった。










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